Rubyが好きなプログラマーの日記。日々の生活、開発に関するメモとか考えとか。
著者の仲山さんは、勝手に僕がツチノコ社員と読んでいるのだけど、それくらい会社で見ない。それは働き方が自由な人だからで、特殊な契約(?)をしているという話は聞いたことがあり、それが気になって、この本を買ってみた。
この本での自由は、「好き勝手」という意味ではない。お客さまへの価値を提供しながらも、会社に依存しない働き方のことを指している。そこに行き着くまでに経る4つのステージを、下限剰余に喩えていて、それが非常にわかりやすかった。読む前は、この本は「キャリアパスの話だろう」とか「著者は自分とは違う分野だから、参考程度に」と思って読んでたのだけれど、考え方が俯瞰的で、今の自分がどのステージにいるのだろうと考えながら読んでいた。途中の仲山さんのエピソードも面白かった。
仲山さんの仕事に対する考え方は、とても好感が持てたし、自分もなるべくそういう風に考えようとしているところがいくつかあった。「仕事に対して自分から理由を付けられるようにする」や「ライフとワークを分けない」といったことに共感できた。本を通して、いかに他者とのつながりを大切にすることが重要なのかも考えさせられた。加減剰余のどのステージにおいても、1人でできる仕事なんてのは無く、チームやお客さまあっての仕事ということだろう。そういった考え方がリーンっぽいというか近しいものを感じた。
読んでない人には「なんのこっちゃ」だろうけど、今の自分は「加減」をふらついているのかと思った。乗から先につなげるための突き抜けた軸がまだ無い*1。なので、そこを見つけられるように自分の幅を広げたり、ある特定のものに集中させたりとしていきたいと思った。定期的に読んで、自分が今どこのステージにいるのか、次のステージに行くために何が必要そうか、といったことを考えるのが良さそう。
*1 と思っている。