Satoryu's Diary

Rubyが好きな貧乏プログラマーの日記。日々の生活、開発に関するメモとか考えとか。


2013年10月21日

_ Rubyist目線で見る楽天テクノロジーカンファレンス2013

京急本線は青物横丁駅付近の某インターネットサービスの会社でAoyoko.rbというボッチのRubyコミュニティに在籍している@sato_ryuです。
既にご存知の方もいるかと思いますが、今週末10月26日(土)に楽天本社ビル(通称 楽天タワー)にて、楽天テクノロジーカンファレンス2013を開催いたします。
私も中の人の一人として、微力ながらお手伝いさせていただいており、中の人達のムンムンとした熱気に熱くさせられております。
無料の国内カンファレンスとしては、おそらく日本最大規模と言っても過言ではない当カンファレンスに是非とも来ていただきたく、先日も当カンファレンスについてご紹介させていただきました

今回は、Rubyistとしての目線からご紹介させていただきます。

Rubyists from Ruby community

Rubyコミュニティから3名登壇してくださいます。
Asakura.rbから松田明さん、弊社フェローでもある我らがMatz、そして達人Dave Thomasです。
3名のセッションについて、詳しくはこちらこちらを御覧ください。

Rubyists from Rakuten

楽天さんって、Ruby使ってるんですか?

としばしば聞かれます。そういう時はたいてい、

使ってます!
と声を大きく答えるのですが、信じてもらえたりもらえなかったり。

今年のカンファレンスでは、弊社から二人のRubyistsが登壇します。

Quevedo Waldemar, "RPaaS DevOps: Lessons from using Cloudfoundry in Production"

スピーカーはWallyの愛称で親しまれているメキシコ出身のRubyist。
弊社社内で展開しているPrivate PaaSのDevOpsについて紹介してくれます。弊社PaaS、RPaaSはCloud Foundryをベースに、プロダクションレベルを満たすための開発を行いつつ、実際に現在では多数のサービスでプロダクションとして利用されています。
Cloud FoundryはRubyで書かれたOSSのPaaSで、言語としてRuby on RailsとSinatraをサポートしています。
ね、Ruby使ってるでしょ。

Jordi Miró, "Developing VOD apps for Smart TVs (Wuaki.tv)"

スペインのWuaki.tvは、2012年に楽天グループに入ったVODサービスを提供している会社です(プレスリリース)。
当カンファレンスに、Wuaki.tvからCTOのJordiが登壇します。Wuaki.tvはRubyを全面的に使っており、Ruby on RailsとSinatraをベースにサービス、APIを提供しています。
また、スペインのRubyカンファレンスBarucoのスポンサーもしており、相当力を入れております。
ね、Rubyのサービスあるでしょ。

他にもRubyを使っているサービスはあるので、当日参加する社員を捕まえて聞いてみてください。
もしくは懇親会で自分を捕まえていただければと思います。

個人的な見どころ

見どころというか、Rubyistとして今年の当カンファレンスで胸が熱くなるのは、Rubyの親が二人も来るということです。
一人はみなさんご存知のMatzです。もう一人は、Dave Thomasです。

詳しい説明は、RubyKaigi 2010の角谷さんの講演の冒頭部分を見てください。

http://rubykaigi.org/2011/ja/schedule/details/17M09

Dave氏はRuby*1に出会い、惹かれ、それを広めようとプログラミングRubyを出版しました。Rubyについて英語で書かれた初期の本として有名となり、Rubyが海外で広まるのを助けました。そして、Ruby on Railsが生まれ、電車本の別名で親しまれるAgile Web Development with Railsが、Pragmatic Bookshelfから出版されました。Pragmatic BookshelfもまたDave氏が設立したものです。版を重ね、バージョンが上がるごとに改定が加えられ、今でもRailsの教本として注目を集め続けています。

このようにDave氏はRubyの発展に強く寄与されてきたので、Matzが生みの親というのであれば、育ての親と言っても過言ではないと思います。

彼らが同じ場に居たことが無いわけではないのですが、数少ないそういった機会がこんな間近で実現するなんてのは、非常に貴重なことなんじゃないかと思うわけです。

ということで、残すところ一週間もなくなりましたが、まだ参加登録は可能ですので、ご都合のつく方は是非ご参加を。参加登録はコチラからお願いいたします。

参考図書

プログラミングRuby

プログラミングRuby
著者:デビッド・トーマス
価格:5,040円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る

達人プログラマー

達人プログラマー
著者:アンドリュー・ハント
価格:3,990円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る

Agile Web Development with Rails 4

Agile Web Development with Rails 4
著者:Sam Ruby
価格:4,297円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る

*1 確か1.6くらいのころ


2016年10月21日

_ アジャイルサムライによるインセプションデッキのワークショップに行ってきた。 #rakuten_tech

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ついに明日開催の楽天テクノロジーカンファレンス2016 に先駆けて、スピーカーの1人であるアジャイルサムライことジョナサン・ラスムッセンのインセプションデッキのワークショップが弊社で開催されたので行ってきた。しかも、10月新卒は無条件で全員参加できるとか、良い入社研修すぎるので、もしかしたら4月よりも10月入社の方がお得なんじゃないかとか思う。

それはさておき、研修は1日かけて、仮にサービスを作成するプロジェクトを始めるという過程のもと、グループごとにインセプションデッキを実際に作るというものだ。インセプションデッキは、プロジェクト開始後にたびたび直面する、チームの中で意見が発散するようなタフクエスチョンを予め回答するようなものになっている。作るのは大変ではあるが、けれど予め持っていることで、チームの結束力を高めて、チームとしての意思決定を円滑にしてくれる便利なものだ。

それを実際に、一部端折りはしたけど、一通り作れたのはとても良い経験になった。
それだけでなく、**チームを知るためのコミュニケーションのツールなのだと感じた。ワークショップ後、各グループで作成したインセプションデッキをホワイトボードに貼り、ジョナサンにピッチをし、好きなグループのインセプションデッキを見て周れた。それぞれのホワイトボードには「パッケージデザイン」で書かれた手書きのポスターがあり、特徴的なユーザーを対象にした簡潔でキャッチーな「エレベーターピッチ」が書かれていた。面白いのはどれもちょっと不完全だけれど、面白そうなのが伝わってくる。なのでそれを書いたグループに話を聞くと、それもまた面白く聞こえて、興味が湧いてくる。

この時、ワークショップの最初に行ったアイスブレイクと繋がった。アイスブレイクでは、自己紹介を行った。そのやり方は、まず紙に次の3つの質問の回答を書く。

  1. あなたの会社でのロールは?
  2. あなたの得意なことは?
  3. あなたはどういう働き方をしたい?

おそらく質問は何でも良いのだと思う。そして、これをまず誰かと交換し、会話を一切せずに黙読するだけで自己紹介を行う。回答を読んで、想像を巡らすことしかできない状態で、たまに「これってどういう意味だろう?」となりながらも、淡々と静かに紙を交換しての自己紹介が進む。次に、紙を交換するのは変わらないが、会話が許される。書いてあることでわからなければ聞ける。色々聞いてくうちに紙に書いてないことまで知ることができるし、自然と知りたくなる。その時一緒にペアを組んだ女性が書いた「CRM」という言葉から、心理学を専攻していた経験を活かしたいとか、データを扱うことに興味があるからそれらを合わせてユーザーとの結びつきを良くしたいという話がわかるとは思わなかった。このアイスブレイクの終わりにジョナサンは、

会話によって、興味が湧く

と結んでいる。逆に言えば、文書だけで相手の関心を生み出すことは難しいし、必要なことを伝えることなんてのも難しいということを言っているのだと思う。
けれど、不完全な文書とコミュニケーションによって、興味が生まれ、知りたいことを知れるし伝えられる。今日はインセプションデッキだけでなく、対話が何故重要なのかをより実感できた良い一日でした。

ジョナサンは、インセプションデッキの解説を、わかり易い喩えを使って回答してくれた。質問に対しても同様に、そして笑顔で紳士的に対応してくれた。僕の汚い英語でも、「それって、○○のことかい?」と聞きたいことを引き出してくれた。なので、アジャイル、スクラムやSpotify に興味があれば、ぜひ彼のセッションに参加して欲しいと思います。
懇親会(無料)にも参加してくれるかもしれないし、会場を歩いて回ってると思うので、ぜひ直接話しをしてみて欲しい。

ということで、明日の午後3時はB会場へ行きましょう。