Satoryu's Diary

Rubyが好きな貧乏プログラマーの日記。日々の生活、開発に関するメモとか考えとか。


2018年01月09日 [長年日記]

_ 「技術経営の考え方」を読んだ。

昨年から新規事業の開発の部署にいるので、「技術をどうやって事業に繋げるか」ということに興味があった。例えばブロックチェーンや人工知能みたいに、流行りのものを盛り込めば、それが事業として容易に成り立つわけではない。かといって、そういったものを疎かにする訳にもいかず、積極的に取り入れなければ、いざという時に価値に繋げられないだろう。それとは別で、知り合いが技術経営(MOT)の勉強をしていたので、何かの役に立つのではないかと思い、この本を買ってみた。技術経営の本は探すと、教科書のような本が沢山出て来るのだけれど、この本は新書なので手に取りやすかった。

この本は、著者が実際に経験した大企業の中から新規事業の立ち上げをケーススタディとして、シーズを生み出す研究フェーズから量産体制に入る産業フェーズまでの間にある越えなければいけない「魔の川」、「死の谷」そして「ダーウィンの海」のそれぞれを越えるための知見が書かれている。
著者は製造業の人なので、今自分がいるインターネットの産業とはモノや技術はかけ離れているところはある。けれど、魔の川を越える時などで、経営者や管理職が気にしなければいけないことは、共通するものがあるようだ。例えば、研究段階では人が多くいてはいけなかったり、関連する外部の開発企業に対しては相手側の立場になって関係構築を重視しなければいけなかったり、など。

研究で生まれたシーズをものとしてなんとか成り立つ製品を開発し、そこから実際にお客に価値があるものとして認められる商品にする事業に発展させていく段階的な流れは、リーン開発と何か近しいものがあるんじゃないかと思った。まだリーンスタートアップは読んだことは無いのだけれど。

途中のケーススタディは、新素材開発の話なのでわからないところは多々あるのだけれど、それらは流し読みして*1、失敗談やそれらから出てきた知見やアドバイスは、インターネットのビジネスの人たちにも役に立つのではないかと思う。

あと、後半に書いてある、大企業で新規事業をするメリットと大企業病の話は、「本当にこの会社(大企業)で(新規事業を)やる意味があるかどうか」を判断するのに役に立ちそう。メリットが感じられなくなったら辞めるという判断になりそうだ。

*1 わかる人はちゃんと読んだ方が良いと思う。


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