Rubyが好きなプログラマーの日記。日々の生活、開発に関するメモとか考えとか。
プログラマーの定年と言われている35歳を過ぎてから、エンジニアとして今後どうやって生きていくのか度々考えることがある。先日、ふらりと図書館に寄った時に見つけたので借りて読んでみた。
著者の柴田芳樹さんといえば、Java関係の書籍では長く利用されているEFFECTIVE JAVAの訳者として有名。大学を卒業された後から現在までプログラマーとして活躍されている。この本の中でも触れられているが、プログラマーとして専任しているわけではなく、管理職でもあるがプログラマーとしての勉強を続け、後進育成のための勉強会も主催されている。
この本では、柴田さんがこれまでのプログラマーとして生きてきた中で見えてきた「プログラマーとしてキャリアを続けていくために必要な力」ついて書かれている。35歳定年説は、「プログラマーとして活躍できるのは35歳まで」ということではなく、プログラマーとして第一線で活躍するために必要な活動を続けていないために別のキャリアへ行かざるを得ない、というのがこの本で伝えたいことなのだと感じた。35歳あたりで期待されてくるのは、単にプログラマーとして成果を出すだけでなく、若手*1にたいして教育ができることだったりする。しかし、単に仕事をしているだけだと、伝えるスキルが無かったり、伝えられるように技術を体系化できていなかったりするので、プログラマーとしての期待に応えられなくなるのだろう。
柴田さんの言う必要な力とは、プログラマーとしての考え方、勉強の仕方、コミュニケーション、そして英語。特に英語については、いかにして良い情報を取り入れるかと行った時にはやはり英語で書かれたものに触れられることが大切ということを言っている。英語で読む力もまた一朝一夕で身につくものではないので、これもまた地道な勉強が必要で、柴田さんも年単位で英語の技術書を読書会で読んだりしているそうだ。
最近、エンジニアは業務時間外にも勉強すべきかどうかについて色々な議論がなされている。
それについても本書では、「会社に依存することなく自己のスキルアップのために自分の時間を投資しよう」と言っている。自分も、やはり自身の技術のために必要なことなので、業務時間云々は関係なく勉強する方が良いと思っている。
プログラマーとして今後やっていくにしろ、そうでないにしろ、技術に関する勉強を続けていかないとやっていけないし、そのための勉強の仕方については柴田さんの言うとおりで、いくらでもやりようがあるってことなんだと思った。日々新しいことが出てくるので、それを楽しんでいくしかないよね。
とりあえず、最後の章「30代、40代の人たちへ」は、その世代の人たちが今後管理職として生きる上でも大切なことが書かれてるので、ぜひとも読むのをお勧めします。
*1 この本では新卒入社2、3年目あたり